職場&顧客のセキュリティ向上に役立つ!『情報セキュリティマネジメント試験』(情報処理技術者試験)
はやし総合支援事務所 代表・情報処理安全確保支援士・資格ソムリエ®・デジタル士業®
林 雄次
(2024/5/9)
IT(情報処理)について、入門編の『ITパスポート試験』から超難関の専門家『システム監査技術者』まで非常に幅広い試験区分があるのが『情報処理技術者試験』です。
出典:情報処理推進機構(IPA)>試験情報>試験区分>試験区分一覧
この中で、ITの利用者側に位置づけられており、最も易しいITパスポートの次にあるのが『情報セキュリティマネジメント試験』です。ITパスポートは非常に幅広くビジネス全般とITの関わりについて学ぶのに対して、情報セキュリティマネジメントは名前の通り情報セキュリティに特化した試験となっています。その分、学ぶ内容が具体的で実務に役立てやすいと言えるでしょう。
そもそも、セキュリティという言葉は耳にすることが多いものですが、どんなもの&何に気をつけるのかハッキリ説明できる方は少ないのではないでしょうか(私自身も、セキュリティについて学ぶ前はそうでした)。情報セキュリティマネジメント試験では、そういった基礎的・根本的な話から、具体的な攻撃手法と対策など、一通りのセキュリティについてしっかりと学ぶことができます。
なお、もう一つのセキュリティについての資格である『情報処理安全確保支援士』については、セキュリティの専門家。こちらはもっと深い部分まで学ぶことになり難しいですが、情報セキュリティマネジメントは入門編といった位置づけとなっており、学びやすい内容です。
今や、どんな仕事でも多少のITツールとは関わりがあるもの。特に、会計事務所などではクライアントの重要な情報を扱うことになりますので、セキュリティは選ばれる事務所となるための重要な要素です。しかし、セキュリティは誰か一人でもルールを守らなかったりすると崩れてしまうというもの。全員でしっかりとセキュリティについて学び、安心して重要情報を預けられる会社を目指したいですね。
試験内容は、主に知識が問われる科目Aと、実践的な事例で起きていることを読み解く科目Bに分かれています。単に知識があればいいというものではなく、実践に繋げられる内容で業務にも役立てられるでしょう。
また情報セキュリティマネジメント試験は、CBT化されて通年好きなタイミングでの受験が可能です。業務の繁忙期を避けたり、必要な時に受験することができるというのもオススメできるポイントです。職場や顧客のセキュリティ向上のため、ぜひ受験を検討してみてください。
林 雄次
はやし総合支援事務所 代表・情報処理安全確保支援士・資格ソムリエ®・デジタル士業®
1980年生まれ、東京都足立区出身。筑波大学附属高校卒業後、社会福祉を志し、淑徳大学にて社会福祉を学び社会福祉士の資格を取得。
卒業後はITを通じて多くの方に役立つべく、IT関連企業で1000社以上の中小企業の業務改善
に従事し、業務・システムに精通。副業として『はやし総合支援事務所』開業、兼業2年を経て独立。
社労士、中小企業診断士、行政書士、情報処理安全確保支援士等として企業向け支援を行いつつ、
保有資格・検定は470を超え、「資格ソムリエ」「デジタル士業」として各メディアで活躍中。
東京都社会保険労務士会 デジタル・IT化推進特別委員
全国社会保険労務士会連合会 情報セキュリティ部会委員
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)セキュリティプレゼンター
日本パラリンピック委員会 ハイパフォーマンスマネジメントチーム 情報・科学スタッフ
経産省:認定情報処理推進機関 中小企業庁:認定経営革新等支援機関 デジタル庁:デジタル推進委員
著書:『行政書士・社労士・中小企業診断士 副業開業カタログ』(中央経済社)
『資格が教えてくれたこと 400の資格をもつ社労士がみつけた学び方・活かし方・選び方』(日本法令)
『社労士事務所のDXマニュアル』(中央経済社)
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