こども名義の銀行口座を作るメリットとは?開設に必要なものと注意点を解説
「子供のもらったお年玉や祝い金、どうやって管理すればいい?」「将来の教育資金をしっかり貯めたい」などと、お悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。
本記事では、こども名義で口座を作るメリットや税金面などの注意点、銀行の選び方までわかりやすく解説します。お子さんの将来に向けた資金管理の第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
目次
こども名義で口座を作る2つのメリット

こども名義の口座を作るメリットを2点、ピックアップしました。
- 教育資金を確実に分けて管理できる
- 金銭教育に役立つ
教育資金を確実に分けて管理できる
普段使う生活費口座や親の貯蓄口座とお金を一緒にしていると、子供のための貯蓄がいくらなのか、曖昧になりがちです。
子供専用の口座を作れば、児童手当や毎月積み立てる教育資金、お年玉や祝い金などを生活費とは完全に切り離して管理できます。「このお金は将来の学費だから使わない」という境界線が明確になるため、急な出費の際にうっかり生活費へ流用してしまう過ちを未然に防止できます。
口座を分けるだけで「将来の教育資金」が明確になり、計画的かつ確実に貯められる点が大きなメリットです。
金銭教育に役立つ
子供に自分の口座にお金があることを認識させることは、お金の仕組みや大切さを学ぶ最高のきっかけになります。
お年玉やお小遣いを自分で預け入れ、残高が増えていく様子を通帳で確認させることで、「お金を貯める達成感」や「計画的に使う意識」が自然と身につきます。また、「銀行に預けると安全に保管できる」という社会の仕組みを実体感として知るきっかけにもなるでしょう。
早い段階からお金に触れさせることで、将来社会に出てから役に立つ健全な金銭感覚(マネーリテラシー)を育むことができます。
こども名義の口座開設で知っておくべき注意点
こども名義の口座を開設する際に、知っておきたい注意点を3点紹介します。
- 贈与税のリスクがある
- 18歳になると親でも自由に手続きできなくなる
- 休眠口座になると口座維持手数料の対象になる
贈与税のリスクがある
子供名義の口座であっても、親がお金を預け入れて管理しているだけの場合、税務署から実質的には親の資産(名義預金)と判断される可能性があります。
名義預金とみなされると、将来子供にお金を渡す際や親の相続時に、贈与税や相続税が課されるケースもあり得ます。
課税のリスクを回避する2つの方法は以下の通りです。
- 年間110万円以下の非課税枠内であっても贈与契約書を作成して記録を残す
- 子供が物心ついた段階で口座の存在を伝え通帳やカードを本人に管理させる
お金をあげた・もらったという双方の認識を明確にして、正しく管理しておきましょう。
18歳になると親でも自由に手続きできなくなる
成人年齢が18歳に引き下げられたため、子供が18歳を迎えた時点で、親であっても子供の口座を自由に管理することは原則できなくなります。
解約や定期預金の払い戻し、住所変更などの手続きには子供本人の同意や委任状が必要です。親だけで窓口やネットから手続きを完了させることはできません。
大学進学の費用などで18歳以降に親がまとまったお金を引き出したい場合は、子供が17歳のうちに必要な資金を動かしておくか、あらかじめ本人と手続きの流れを話し合っておくことが大切です。
休眠口座になると口座維持手数料の対象になる
使わなくなった口座の長期間放置はトラブルの元です。最後の入出金から10年以上取引がないと休眠預金とみなされ、お金を引き出す際に窓口での複雑な手続きが必要になります。
2年以上放置された口座に適用される、未利用口座管理手数料も注意したいポイントです。金融機関によっては、長期間利用がないと年間1,000円〜2,000円程度の手数料が引かれ、残高がゼロになると強制解約されるケースもあります。子供の成長に伴い使わなくなった場合でも、定期的にお金を出し入れしたり記帳したりして、口座を稼働させておくことが大切です。
口座開設に必要なもの

こども名義の口座を開設する際は、本人確認や親子関係の証明が必要です。
通常の口座開設よりも準備する書類が多くなります。スムーズに手続きを進めるために、あらかじめ親子の本人確認書類を用意しておきましょう。
親の本人確認書類
手続きを行う保護者本人の確認書類です。主な必要書類は以下の通りです。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
子供の本人確認書類
子供本人の確認書類と親との関係性を証明するために必要な書類です。
- 健康保険証
- マイナンバーカード
- 住民票の写し
親と子供の住所が異なる場合は、戸籍謄本など追加書類を求められるケースもあります。事前に銀行の公式サイトなどで確認しておくと安心です。
こども名義の口座を作る際の銀行を選ぶポイント
銀行を選ぶ際に押さえておきたい2つの考え方について紹介します。
- 親と同じ銀行を選ぶ
- 店舗型とネット銀行の比較ポイント
親と同じ銀行を選ぶ
銀行選びで迷ったら、まずは親自身がメインで使っている銀行を検討するのが最も手軽で効率的です。
同じ銀行内に親子で口座を持つと、資金移動がスムーズです。同行間の振込手数料が無料になるケースが多く、毎月の教育資金の積立や、お年玉の振込などをコストをかけずに行えます。
親のスマホアプリ内で子供の口座残高をまとめて管理・切り替えできる銀行も増えています。口座管理の手間を減らし、普段の銀行利用のついでにお金を動かしたい親御さんには特におすすめの選択肢です。
店舗型とネット銀行の比較ポイント
| 比較項目 | 店舗型銀行(ゆうちょ・メガバンク等) | ネット銀行(楽天・住信SBI等) |
| 最大の強み | 紙の通帳が残り、将来子供に渡しやすい | スマホで完結し、金利や手数料がお得 |
| 手続き | 窓口で相談しながら開設可能 | 平日昼間に窓口へ行けない親でもWebで完結 |
| 利便性 | 全国に店舗・ATMがあり転勤時も安心 | 他行振込やコンビニATMの手数料無料枠がある |
王道・安心感重視なら「ゆうちょ銀行」「メガバンク」
信頼性や将来の利便性を最優先するなら、ゆうちょ銀行や三菱UFJ・三井住友・みずほなどのメガバンクが最適です。
全国に店舗やATMがあるため、転勤や引越しがあっても困りません。また、紙の通帳を発行できる店舗が多く、残高の増え方を直接確認できるため、子供への金銭教育や思い出の記録として残せる点も魅力です。
将来、子供が進学や就職で一人暮らしを始めた際も、メイン口座としてそのまま使い続けられます。相談しながら手続きしたい方や、長年の実績による安心感を求める親御さんにおすすめの選択肢です。
お得さ・手軽さ重視なら「ネット銀行」
金利のお得さや手続きの手軽さを求めるなら、楽天銀行や住信SBIネット銀行などのネット銀行がおすすめです。
店舗型の銀行と比べて預金金利が高めに設定されていることが多く、長期で保管する教育資金を少しでも増やしたい方に適しています。また、他行振込手数料やコンビニATM利用料の無料優待枠がある点も大きなメリットです。
スマホやパソコンからいつでも残高確認や振込ができるため、平日昼間に窓口へ行くのが難しい忙しい親御さんでも手軽に運用できます。親子で口座を開設するとポイントがもらえるなど、独自の特典が用意されている点も魅力です。
身近さ重視なら「流通系銀行」
普段の買い物ついでに手軽に管理したいなら、イオン銀行やセブン銀行などの流通系銀行が便利です。
商業施設やコンビニ内にATMが設置されているため、買い出しや外出のついでに手数料を気にせず入出金ができます。特にイオン銀行などはショッピングモール内に店舗があり、土日祝日や遅い時間でも窓口で口座開設の相談ができる点が大きな強みです。
買い物で貯まるポイントとの連携や、ファミリー層向けの特典が充実していることも多く、日常生活の動線上で無駄なく無理なく子供の資金管理を続けたい親御さんに適しています。
まとめ:こども名義の口座は目的に合わせて選ぼう
こども名義の口座は、教育資金やお年玉、祝い金などを親の生活費とは分けて管理できる便利な方法です。子供専用の口座を用意することで、「将来のためのお金」として目的が明確になり、計画的に貯めやすくなります。また、通帳や残高を子供と一緒に確認することで、早い段階からお金の大切さを学ぶきっかけにもなります。
一方で、こども名義の口座を作る際には、贈与税や名義預金と判断されるリスク、18歳以降の手続き、休眠口座や未利用口座管理手数料などにも注意が必要です。ただ口座を作って終わりにするのではなく、誰のお金として管理するのか、将来どのように使うのかを家族で共有しておくことが大切です。
銀行を選ぶ際は、親と同じ銀行にして管理しやすさを重視する方法もあれば、店舗型銀行・ネット銀行・流通系銀行など、それぞれの特徴を比較して選ぶ方法もあります。安心感、手続きのしやすさ、金利や手数料、日常生活での使いやすさなどを踏まえ、自分たちの家庭に合った銀行を選びましょう。
こども名義の口座は、教育資金の準備だけでなく、子供の金銭感覚を育てる第一歩にもなります。メリットと注意点を理解したうえで、将来に向けた資金管理を無理なく始めてみてはいかがでしょうか。
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