建設費は上昇傾向、平米単価は福祉施設で最高額、病院も上昇

福祉医療機構は令和6年6月28日、2023年度福祉・医療施設の建設費に関するリサーチレポートを取りまとめ公表した。

福祉医療機構では毎年、貸付先データを用いて、福祉・医療施設の建設費について取りまとめている。2023年度の建設費の動向をみると、平米単価はユニット型特別養護老人ホームや保育所および認定こども園で最高額となり、病院も前年度から上昇していることが分かった。

ユニット型特別養護老人ホームは平米単価の調査を開始した2008年以降で過去最高額(全国平均342千円)を記録し、上昇傾向が続く。保育所の平米単価も調査開始以降で過去最高額(全国平均428千円)となった。

病院の平米単価も2012年度以降は上昇傾向にあり、2023年度は前年度から2千円上昇し411千円となった。ここ10年間で1.49倍に増加している。


【参考】
2023年度 福祉・医療施設の建設費に関するリサーチレポートについて(プレスリリース)
https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/pr2404.pdf

2023 年度 福祉・医療施設の建設費について(リサーチレポート)
https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/240628_No001.pdf

新矢 健治

新矢税理士・行政書士事務所 税理士・行政書士
日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント。
医療法人の設立、運営、承継から認定医療法人を活用した持分なし医療法人への移行まで、 多岐にわたるクライアントの税務相談に尽力。厚生労働省医政局医療施設経営安定化推進事業の 研究班担当スタッフを務めた実績を持つ、医療分野のエキスパート。 著書に『医療法人の設立と運営の実務のポイント』(税研情報センター・共著)、 『医療・介護・福祉の消費税』(税務研究会・共著)などがある。

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