医療法人の経営情報のデータベースを活用した分析結果
事業収益の平均は約4.9億円、事業黒字法人の割合は66.5%
厚生労働省が独立行政法人福祉医療機構に委託し、結果を公開している医療法人の経営情報のデータベースを活用した分析等の結果によると、決算期が2022年3月~2022年11月である34,341法人の事業収益平均値は約4.9億円。事業収益1億円以上2億円未満の法人が最多で全体の34.0%、続いて、事業収益5千万円以上1億円未満の医療法人が24.9%、事業収益2億円以上5億円未満の医療法人が18.7%となっており、これらの合計で77.6%と全体の3/4以上を占めている。
また、事業黒字法人は22,822法人であり、事業黒字法人の割合は66.5%となっている。事業収益対事業利益率(事業収益に対する事業利益の割合)の平均値は4.7%となっている。
新矢 健治
新矢税理士・行政書士事務所 税理士・行政書士
日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント。
医療法人の設立、運営、承継から認定医療法人を活用した持分なし医療法人への移行まで、
多岐にわたるクライアントの税務相談に尽力。厚生労働省医政局医療施設経営安定化推進事業の
研究班担当スタッフを務めた実績を持つ、医療分野のエキスパート。
著書に『医療法人の設立と運営の実務のポイント』(税研情報センター・共著)、
『医療・介護・福祉の消費税』(税務研究会・共著)などがある。