チームの生産性を左右する『感情を整える力』<President’s Report vol.37>

株式会社ビズアップ総研 代表取締役
吉岡 高広

いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

今回のトピックは「チームの生産性を左右する『感情を整える力』」です。

怒りという感情は、人間にとって自然なものです。だからこそ、完全になくすことはできませんし、無理に抑え込むのも逆効果です。ただし、この怒りをそのままぶつけてしまうと、職場の空気は一気に険悪になり、業務効率や人間関係に深刻な影響を及ぼします。

弊社では日々、多種多様な企業の研修をお手伝いしていますが、近年業界を問わず聞こえてくるのが、「感情をうまく扱えないことで、トラブルが起きている」という声です。

これが人材の定着や生産性の低下につながっているケースも少なくありません。

とりわけ、繁忙期やプレッシャーの強い場面では、どうしてもイライラや焦りが出やすくなります。誰しもが疲れている状況では、ちょっとした言い方ひとつでチームの雰囲気が崩れてしまうものです。そんなとき、自分の感情に気づき、落ち着いて行動できるかどうかが、組織の未来を左右する大きなポイントになります。

実際に弊社で実施している「感情コントロール」の研修では、「怒りの背景にある思い込みに気づく」ことを一つのテーマとしています。
たとえば「部下はこうあるべきだ」「仕事はこうやるものだ」といった無意識に持っている前提が、怒りを増幅させているケースが多いのです。

もちろん、これらの気づきや対応力は、一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、日々の職場の中で練習し、振り返り、身につけていく場として“研修”が必要になるわけです。

怒りの感情が職場に与える影響は、決して軽いものではありません。
業務のミスや判断のブレが生じるだけでなく、人間関係の摩擦、ひいてはハラスメントにつながることもあります。本人に自覚がなくても、発してしまっている怒気に周囲が萎縮している…という状況もよくあります。

「うちは大丈夫」「トラブルなんて起きていない」
そう感じている職場ほど、実は表面化していない感情の蓄積があるものです。

だからこそ、問題が起きる前に備えておくことが、今の時代の組織づくりには欠かせません。感情の扱い方を学ぶということは、チームの安心・安全な土台をつくることにつながります。

どんな職場にも、「人」がいます。
そして、「人」がいる限り、感情と向き合うことは避けて通れません。
これを機に、一度自社の「感情の扱い方」を見直してみてはいかがでしょうか。

研修を導入し、組織の可能性を広げる――私たちビズアップ総研も、そのお手伝いをさせていただきます。
今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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