『一発退場』時代に必要なコンプライアンス研修<President’s Report vol.35>

株式会社ビズアップ総研 代表取締役
吉岡 高広
いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
今回のトピックは「『一発退場』時代に必要なコンプライアンス研修」です。
最近、企業研修のご相談の中で特に増えているのが、「コンプライアンスに関する研修をやりたい」という声です。皆さんの職場でも、何かしらその必要性を感じておられるのではないでしょうか。
SNSや情報ツールの進化で、ひとたび問題が起これば、瞬時に社会中に広がってしまう。昔なら内々で済んでいたような話も、今では一発退場モノのリスクになり得ます。
つまり、コンプライアンス違反は、企業にとって致命傷になる時代なのです。
「うちは法令違反なんてしていないから大丈夫」
…そう思っていても、実際のトラブルは、知識や意識のほんのちょっとの不足、ルールの曖昧さといった、本当に小さなほころびから始まります。
たとえば、社員がうっかり機密データを誤送信してしまった。あるいは、事前の契約書の取り決めが不十分で、後から取引先と揉めてしまった。これらは悪意がなくても、組織全体にダメージを与える可能性があります。
だからこそ、「知っているつもり」を「確信に変える」ための研修が必要であると言えるでしょう。
当社が実施しているコンプライアンス研修では、基本的な法令や倫理観を押さえる総論に加え、それぞれの職場の実態に沿った具体的な事例や対応方法を扱います。
特に人気が高いのは「情報漏洩対策」や「契約書管理のポイント」、「ハラスメントの未然防止」など。
日々の業務と直結するテーマです。
研修の対象は、役職や職種に関係なく幅広い層です。
それぞれの立場で求められる視点が違うため、新入社員には「社会人としてのルール」、管理職には「現場マネジメントでの注意点」、経営層には「組織としてのリスク対応」といった具合に、各階層が必要とする内容を取り上げます。
近年は、リモートワークやクラウド活用の普及によって、業務は便利になる一方、不正の見えにくさも増してきました。だからこそ、技術任せではなく、人の判断力を育てる取り組みが欠かせません。
コンプライアンスというと、堅苦しい印象を持たれるかもしれませんが、実は「組織としての安心」をつくる、大事なインフラでもあるのです。そしてこれは、一度やって終わりではなく、時代に応じてアップデートしていく必要があります。皆さんの職場でも、「今年のコンプライアンス、どうする?」と、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
研修を導入し、組織の可能性を広げる――私たちビズアップ総研も、そのお手伝いをさせていただきます。
今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。