社会医療診療行為別統計を公表、注射や手術が増加し検査は減少
厚生労働省は令和6年6月26日、令和5年「社会医療診療行為別統計」の結果を取りまとめ公表した。
審査支払機関が令和5年6月分として審査したレセプトのうち、匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)に蓄積されている全数を対象として集計。令和5年のレセプト件数は前年比で6.5%増加した。
医科入院では、1日当たり点数は4,027.5点(前年比4.6%増)となった。診療行為別にみると、注射(24.3%増)、精神科専門療法(8.0%増)、手術(6.9%増)が増加している一方、検査(9.1%減)は減少した。
医科入院外では、1日当たり点数は1,007.1点(0.3%減)となった。診療行為別にみると、注射(7.0%増)、手術(5.9%増)、医学管理等(3.9%増)が増加したが、初・再診(5.1%減)、検査(4.8%減)は減少した。
【参考】
令和5年社会医療診療行為別統計の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/sinryo/tyosa23
新矢 健治
新矢税理士・行政書士事務所 税理士・行政書士
日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント。
医療法人の設立、運営、承継から認定医療法人を活用した持分なし医療法人への移行まで、
多岐にわたるクライアントの税務相談に尽力。厚生労働省医政局医療施設経営安定化推進事業の
研究班担当スタッフを務めた実績を持つ、医療分野のエキスパート。
著書に『医療法人の設立と運営の実務のポイント』(税研情報センター・共著)、
『医療・介護・福祉の消費税』(税務研究会・共著)などがある。