介護療養病床は廃止、介護医療院は926施設・53,183療養床に

厚生労働省は令和6年8月30日付けで、介護医療院の開設状況等(令和6年4月1日時点)を公表し、介護医療院の合計施設数は926施設(53,183療養床)となったことが明らかになった。

介護医療院は、介護療養型医療施設(令和6年3月末廃止)の転換先の選択肢の1つとして創設された。介護医療院の転換元をみると、介護療養病床をもつ病院543施設(構成比58.6%)、介護療養病床をもつ診療所86施設(9.3%)のほか、医療療養病床からの転換も一定程度みられた。

介護医療院は利用者像の違いによって人員基準などが異なり、主に重篤な身体疾患がある者や身体合併症がある認知症高齢者等を対象としたⅠ型と、それらより容体は比較的安定した者を対象としたⅡ型の2つに分かれる。介護医療院926施設のうち、Ⅰ型介護医療院は600施設、Ⅱ型介護医療院は319施設、Ⅰ型とⅡ型の混合は7施設となった。


【参考】
介護医療院について

新矢 健治

新矢税理士・行政書士事務所 税理士・行政書士
日本医業経営コンサルタント協会 認定登録医業経営コンサルタント。
医療法人の設立、運営、承継から認定医療法人を活用した持分なし医療法人への移行まで、 多岐にわたるクライアントの税務相談に尽力。厚生労働省医政局医療施設経営安定化推進事業の 研究班担当スタッフを務めた実績を持つ、医療分野のエキスパート。 著書に『医療法人の設立と運営の実務のポイント』(税研情報センター・共著)、 『医療・介護・福祉の消費税』(税務研究会・共著)などがある。

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