仙台国税局長の離任理由はパワハラ <今月の気になる税務トピック Vol.40-3>

『税理士のための相続税Q&A 小規模宅地等の特例』など多数の著書を持ち、研修講師としても活躍する白井一馬先生が、税理士業界注目のニュースや気になる話題をピックアップ。独自の視点も交えながら、コンパクトに紹介します。
※本記事は、会報誌『BIZUP Accounting Office Management Report』vol.144(2025.10)に掲載されたものです。


白井税理士事務所 所長・税理士
白井 一馬 先生

7月着任したばかりの仙台国税局長が3週間あまりで離任していた件は、かなり異例で注目を集めたが、原因はパワハラだったようだ。

国税庁は19日、前仙台国税局長の馬場健氏(58)が部下に長時間、叱責したり、机をたたいたりするなどのパワーハラスメントをしたとして、減給10分の2(3か月)の懲戒処分にしたと発表した。馬場氏は7月1日に同局長に就任したが、職務上の不適切な言動に関する複数の申し出があり、同月28日付で離任していた(読売新聞より)。

同庁によると、馬場氏は複数の部下に対し、「俺が話している時にしゃべるな、動くな」「なんで俺の意図をくんで仕事ができない」などと威圧的な発言を繰り返した。調査に対し、局長としてのプレッシャーから、「前のめり過ぎた。非常に不安な気持ちだった」と弁明したという。  いつからパワハラをしていたのだろうか。そのような人物なら、そもそも国税局長に就任できないはず。今までは厳しい、怖い程度に受け止められ、正式に問題視されなかったのだろうか。

白井 一馬

しらい・かずま/石川公認会計士事務所、 税理士法人ゆびすいを経て独立。『顧問税理士のための相続・事業承継スキーム発想のアイデア60』 『一般社団法人一般財団法人信託の活用と課税関係』『一般社団法人・信託活用ハンドブック』ほか 著書多数。

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