「税理士.ch」が描く、ビズアップ総研代表 吉岡高広の挑戦

株式会社ビズアップ総研 代表取締役・税理士　吉岡 高広

「士業から企業へ」をテーマに、会計業界で挑戦を続ける事務所・グループの取り組みを紹介し、成長のヒントや気づきにつながる情報を日々お伝えするウェブサイト「税理士.ch」。編集長である、ビズアップ総研　吉岡高広社長に「税理士.ch」立ち上げへの熱い思いを伺った。

「税理士.ch」立ち上げのきっかけについて教えてください。

コロナ禍を経て、会計業界における売上高の基準と経営の枠組みが変わったことを、肌身で感じたことです。コロナ禍をきっかけに、オンラインでのサービス提供や業務の簡略化に踏み切って商圏を広げたり、デジタル化を進めて生産性を高めたり、という事務所が出てきた結果、会計業界でなかなか見られなかった売上高10億円超の税理士事務所が次々と現れるようになりました。同時に、従来保守的になりがちだった士業の世界において、経営の枠組みが変化しつつあると感じています。

「税理士.ch」のめざすところを教えてください。

ビズアップ総研の前身は、会計業界向けの研修会社であるBMCネットワークです。B（ビリオン）・M（マネジメント）・C（クラブ）、つまり10億円を目指すと銘打った組織からビズアップ総研は生まれました。当初は会計業界向けの研修サービスから始まりましたが、現在ではそれ以外の業界でも様々な研修サービスを展開し、総合型研修会社として進化をし続けています。

そんな中でも、会計業界へのサービスを原点とする企業として、会計事務所様へ十年以上継続して発行しているのが会報誌「BIZUP（Accounting Office Management Report）」です。「BIZUP」では、毎月先進的な事務所のインタビューを掲載し、会計事務所の方々へ有益な情報をお届けしてまいりました。

そこで「税理士.ch」ではこの経験を生かして、挑戦を続ける税理士事務所やグループの取り組みを、「さらに一歩踏み込んだ形」で紹介し、さらなる成長をめざす会計事務所様のヒントになる情報を常に発信することで、売上高10億円を超えるような事務所を増やし、会計業界を盛り上げていきたいと考えています。

「税理士.ch」ならではの強みを教えてください。

「税理士.ch」では、10年以上にわたる先進的な税理士事務所への取材を通じて得た知見をはじめ、グループの中に会計事務所がある会計ファームの企業ならではのアドバンテージを生かした独自視点の情報を発信します。できるだけ多くの方に情報を届けたいと考えているため、手軽にアクセスできるウェブ上で、かつ無料で発信することにはこだわっていきます。多くの会計業界の方にサイトを見ていただくことで、たくさんの方を巻き込み、業界の成長速度を上げていきたい。それが、この業界への貢献の一つだと考えています。

想定される読者層について教えてください。

「税理士.ch」を通して、吉岡社長が実現したいことを教えてください。

この業界を盛り上げ、会計業界に魅力を感じてくれる人を増やすことに寄与できればと考えています。この会計業界は、一般企業のように業務が細分化・分担されておらず、多くの経営トップがプレイングマネジャーとして実務も担っているのが現状です。実務にずっと関わっていたい、そういう方ももちろんいらっしゃるでしょう。

一般企業では、組織内の各業務に関してそれぞれ担当がいて、従業員が快適に働けるような環境を整えることは経営側の務めでもあります。士業のまま終わるのではなく、企業としては当たり前のことを受け入れ、それを組織全体の成長につなげていけば、この会計業界も一般の企業に就職する感覚でチャレンジしてもらえるようになると考えています。ですから、やはり士業のトップの方には、経営に本腰を入れてもらう必要があるのです。この「税理士.ch」を通して、さらなる成長をめざし企業化を試みる先生方が増えると同時に、そういう方にとって役立つ情報サイトだと思っていただければ喜ばしい限りです。