助成金ビジネスとは?収益化のポイントを解説
ビズアップ総研 編集部
(2024/4/8)
助成金は、ビジネスを成長させたり新規事業を立ち上げたりする際に活用できるものですが、申請や運用が複雑で企業の負担になることがあります。そういった背景から、企業は助成金活用サポートを行ってくれる企業や個人を探すことがあります。
助成金ビジネスを確立することで収益化もできるため、会計士や税理士の新しいビジネスモデルとしてもおすすめです。
今回は、企業の助成金サポートを行う際のポイントについて解説します。
助成金ビジネスとは?
助成金ビジネスとは、助成金を活用してビジネスを展開し、成長やイノベーションを促進するビジネスモデルのことです。助成金を活用することで、中小企業は研究開発や革新的な取り組みを行うことができます。また返済義務がないため、リスク軽減ができることも特徴です。
会計士や税理士などの専門家が助成金の申請や運用をサポートすることで、企業の負担を軽減しながらビジネスを発展させることができます。
助成金ビジネスを収益化させるポイント
助成金ビジネスを収益化するためのポイントをご紹介します。
- 助成金の専門知識を取得する
助成金に関する専門知識を取得することがポイントです。助成金には数多くの種類があり、それぞれ申請方法や受給条件などが異なります。相談してきたクライアントに対し、適切な助成金をアドバイスし、サポートできる知識を獲得しましょう。 - 最新情報のアンテナを貼る
助成金制度は変化するため、一度覚えた知識も改正のタイミングで古い情報になってしまいます。また、改正は助成金ビジネスのチャンスでもあるため、常に最新情報を取得できるようアンテナを貼っておきましょう。 - クライアントの獲得と良好な関係
助成金収益化ビジネスを行うためには、クライアントが必要です。マーケティング活動や営業活動によって、サービスを必要とするクライアントを見つけましょう。
また、獲得後は継続的な付き合いや紹介などの可能性もあるため、良好な関係を築けるようコミュニケーションを図ることもポイントです。 - 実績をつくる
はじめて助成金ビジネスに関わる人と、何十回もの経験がある人とでは後者に依頼したいと考える企業が多いかと思います。
実績を積み重ね、それを打ち出すことでクライアント獲得にもつながるでしょう。 - 付加価値サービス
助成金ビジネス以外のサービスも付加価値として提供することで、クライアントにとってより不可欠な存在になることでしょう。
例えば、助成金の効果的な活用方法を提案したり助成金受給後のサポートを行ったりするなど、クライアントが必要とするサービスを構築することがおすすめです。
助成金制度一例
助成金制度の一部をご紹介します。助成金収益化ビジネスの参考にご覧ください。
- 人材開発支援助成金
雇用している労働者に対して、職務に関連した専門的な知識や技能を習得させるための職業訓練等を行った際に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度のことです。
令和6年4月1日に添付書類の簡素化などの見直しがされ、これまでよりも利用しやすくなりました。 - 業務改善助成金
生産性を上げるための設備や投資(コンサルティング・人材育成等)を行うと共に、最低賃金を一定額引き上げた場合、その設備投資に対して費用を助成する制度のことです。
今後も最低賃金の引き上げが発表されています。生産性アップの対策を講じると共に助成金活用を考える企業も増えことが予想されるでしょう。 - 働き方改革推進支援助成金(労働時間短縮・年休促進支援コース)
従業員の労働時間短縮や有給休暇の取得促進など、働き方改革を推進するために導入された助成金の一つです。
中小企業に時間外労働の上限規制が適用されるようになったことから、近年「働き方の見直し」が各企業の課題となっています。このような背景から、活用需要が高い助成金制度の一つです。 - キャリアアップ助成金
非正規雇用の労働者のキャリアアップ促進のための助成金制度です。正社員化や処遇改善の取り組みを実施した際に申請することができます。
助成金ビジネスを収益化する際の報酬目安
助成金ビジネスの報酬は、ケースによって異なります。助成金申請に関する手続き代行が主な業務となりますが、その助成金の種類や規模・申請業務の複雑さなどは様々です。
着手金と成功報酬(受給額の〇%など)を設定する場合が多いですが、クライアントとの関係性などによっても異なるため、協議の上決定するといいでしょう。
まとめ
助成金の活用は、多くの企業にとってビジネスを発展させるきっかけとなります。助成金サポートは、企業発展に貢献できるチャンスと言えるでしょう。
助成金に関する知識を深めてビジネスへと転換し、新たな収益化の柱をつくってみてはいかがでしょうか。