夏の過ごし方が冬場の不調改善に!<仕事力を向上させるヘルスケアの極意 Vol.17>
株式会社ラフール 社長室 CHCO
大木 都
2021/10/20
夏の過ごし方が冬場の不調改善に!夏の快眠環境って?
猛暑の7月、雨天の多かった8月と、寒暖差が激しかった今年の夏も、終わりに近づいてきて、朝晩は涼しく過ごせるようになってきました。
「冬病夏治(とうびょうかち)」という言葉を聞いたことはありますか?
冬の慢性病などの症状は、夏の過ごし方で好転することを表した漢方の用語です。改めてこの言葉から健康維持は一過性のものではなく、長期的な維持が大事だと感じます。
夏の過ごし方で冬が快適に過ごせるようになる。まるで貯金するように健康資産を蓄えていけたら素敵ですよね。
健康資産を蓄えるためには「養生」が大事。
しっかりとした休息のために、今回は夏の快眠のためのコツをご紹介いたします。
夏場は湿気と温度が特に睡眠に影響しますので、就寝環境を改めて見直して朝までぐっすりの睡眠をとってみましょう。
<快眠のコツ1>朝日を上手に使う
夏は日照時間が伸びることで、普段より早く目覚めるようになります。結果的に1年のうちで一番睡眠時間が短くなります。これは誰にでも起きることです。
その朝の日差しをうまくコントロールして快眠に活用しましょう。大きく2つの朝タイプで活用方法がことなるので、それぞれご紹介します。
朝タイプ①:夏の朝はすっきり起床したい
寝室に朝日がうまく入ることで目覚めを普段より早く、かつ良くすることができます。しかし直接、顔に強い日差しが当たると強制的な目覚めとなり、だるさが残りやすくなります。オススメは足元や室内が間接的に明るくなるように、室内に入る光の向きを意識して朝の光を積極的に取り入れる方法です。光量もカーテンの開閉でコントロールすることで、眩しすぎない程度の光に調整すると良いです。
朝タイプ②:夏の朝は、もっと寝ていたい
ゆっくりと寝ていたいのに日差しで早めに起きてしまうのは、寝不足感に繋がります。必要な睡眠をしっかり取りたい場合には、遮光カーテンでしっかりと日差しを遮り、熟睡時間をとるようにします。
十分な睡眠を確保した上で、自然に目覚めるか目覚ましで適切な時間に起床しましょう。
<快眠のコツ2>夏の風物詩の音に注意
夏場は虫や動物も元気ですよね。夜も虫の鳴き声が響き、早朝には鳥が元気に鳴きます。これが意外と睡眠の妨げになっているケースがあります。
風物詩の音が気になる場合には、耳栓を使って音を遮る対策がおすすめです。また、エアコンや扇風機の音も耳障りと感じる方は、同じく睡眠阻害に繋がりますので対策をしてみましょう。
何気ない季節の環境音が、意外な睡眠阻害の原因になっている場合もあります。改めて就寝環境の音をチェックしてみましょう。
<快眠のコツ3>ムシムシする湿度が不快
お部屋によっては、夏場に湿気がたまる寝室も多いですよね。湿度が多いとそれだけで寝苦しくなってしまいます。
リビングから寝室に移動したときに「もやーん、じめじめ」と感じるようでしたら、就寝前の1時間ほど前にドライモードで寝室や寝具を乾燥させてみましょう。
就寝時にエアコンを使う場合には通常の冷房に変更し、ドライモードで喉を乾燥させないように注意します。
<快眠のコツ4>同室の就寝者で温度を整理する
パートナーや子供、またはペットなどと一緒に寝ている場合には、一番暑がりの方にとって程よく快適な室温を考慮して調整します。寒がりタイプの方はしっかりと温かい格好をして就寝しましょう。
就寝時の暑さは布団をとっても避けようがない中、寒さは温かい服装や寝具によってコントロールができます。同室で就寝する家族で快適な室温と服装を相談しましょう。
できれば暑がりな方ほど、午前中に日差しや暑さの外気に触れて暑さに慣らし、一緒に寝る方が極寒の中で就寝しなくて良いように、夏モードにカラダを慣らす協力もお互いに出来ると良いですよね。
いかがでしょうか?
快眠は日々の元気や免疫維持にもとっても大事です。夏の快眠で、今から冬場の元気を貯蓄するつもりで一緒に健康資産を積み重ねていきましょう。
今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまが、快適な毎日で楽しめますように。