カルシウム不足が心配な理由＜仕事力を向上させるヘルスケアの極意 Vol.18＞

株式会社ラフール 社長室 CHCO
大木 都

2021/7/17

天候が悪い時期が続く時期、改めて摂取したい栄養素って？

今年は急に秋めいてしまい、夏がすぐに終わってしまった感じがしませんか？台風シーズンに突入してしまい天候も悪く、日照時間の減少により野菜の高騰も続くように植物の生育も良くないことを、多くの方が感じられているかと思います。
天気が悪いこと、さらに外出制限が続くこと、これらが複合的に影響をして外出機会が自然と減っていると思います。このように外出が少なくなっている時期に、改めて気をつけて補給したい栄養素があります。
 
それは「カルシウム」です。
 
カルシウム不足が心配な理由
カルシウムは骨や歯の材料となる他に心臓をはじめとする筋肉が正常に収縮するのを保つ働きがあります。しかし、カルシウムはもともと日本人の摂取量が目標摂取量を下回っているとされています。
この他にも、カルシウムの慢性的な不足が続くと肩こり、腰痛、イライラするといった神経過敏の状態もでてくることもあり、快適な時間が過ごせなくなってしまいます。



不足すると骨を分解して補給されるカルシウム
カルシウムが体内で不足すると、貯蔵庫である骨からカルシウムを放出させて血中のカルシウム濃度を一定に保つ機能が働きます。骨には骨芽細胞と破骨細胞という骨を分解・生成をする機能が備わっていて、本来は代謝して新たな骨を作るのと古い骨を分解する機能がバランス良く働いてくれるのですが、バランスが崩れると骨はもろくなっていきます。健康長寿を目指すなら避けて通りたいですよね！
 
カルシウム吸収を阻害する成分も気をつけよう
現代日本で不足しているというカルシウム、せっかく食べても吸収を阻害するケースがあるので、それらの成分との食べ合わせにも気をつけたいですね。
 
①アルコールやカフェイン
カフェインやアルコールはカフェインの吸収を阻害する性質があります。食後のコーヒーやアルコールにより、せっかく摂取したカルシウムが排泄されてしまうので、できれば「今日はカルシウム多めのメニューだー！」とおもって食事した後くらいは、カフェインのあるドリンクは程々に。また過剰なアルコールも尿中にカルシウムを排泄させてしまうのでアルコールも適度な量で楽しむのがカルシウム摂取視点では理想です。
②リン
加工肉・インスタント食品などに食品添加物（リン酸塩）としてつかわれているため現代の食生活では過剰にリンを摂取している方がとても多くなっています。
実はこのリンはカルシウムの吸収を阻害してしまいます。加工食品やお菓子などに多く含まれているので、加工食品の摂取も多くなりすぎないように意識したいですね。
③シュウ酸・フィチン酸
ほうれん草や豆類に多い成分なのですが、カルシウム吸収率を低下させる働きがあります。しかし、ゆでる調理にすると成分が減少するので、茹でて排泄させる調理加工活用すると良いですね。
 
カルシウムを効率よく吸収する成分
カルシウムを効率よく吸収するために必要な代表な要素が「ビタミンD」です。このビタミンD、実は１５分程度の日光浴で皮下にて生成されるビタミンです。
つまり外出が減ることで、カルシウム吸収を助ける成分のビタミンD生成のチャンスも減ってしまうことでカルシウムの効率的な吸収に影響してしまいます。
外出ができなくとも朝日を浴びる窓辺で食事をとったり、窓辺で読書やストレッチなどの時間をもって、自宅内でも日光浴を意識してみることがカルシウム吸収にも役立ちます。



外出によるウォーキング刺激も大事
外出が減るとウォーキングの機会も減って運動不足にも繋がりますよね、単に歩くことでも振動が筋肉と骨に伝わることで丈夫な骨格を作り上げることに非常に役立ちます。
活動量の変化をチェックするために、スマートウォッチやウェアラブル活動量計を活用し、自宅内外での歩行数の変動もチェックしてみませんか？スマートフォンのアプリで具体的な数字やグラフの変化で運動不足を数値化できると、とっても管理しやすく、特に税理士のみなさまにはピッタリの管理方法だと思います。
 
いかがでしょうか？
 
改めて天気が悪い時期が続く今こそ、カルシウム補給を意識して丈夫な骨格の生成を意識していきたいシーズンです。少しでも「ちょっと外出不足だな」、「ダルさが続くな」なんて心当たりの有る方は【カルシウム不足の可能性もあるかも？！】です。
食後のコーヒーを時間を置いてから飲むように変えるなど、ちょっとしたことから出来るケアから初めてみませんか？
 
今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまが快適な毎日で楽しめますように。