コンサルティング案件も歓迎される<税理士必見! 銀行員との人脈作り Vol.3>

株式会社リフレ
加藤充也

2021/7/18

前回、エリア内の支店に赴いて主要な職員に面談を申し出るようお伝えしましたが、人脈の構築を図るためには金融 機関側が欲しがる情報を提供することが近道といえます。
金融機関が税理士事務所に期待することは、主に以下のような点になるでしょう。


この中で最も期待しているのは、「法個人顧客の紹介」です。特に優良顧客との取引拡大は金融機関が最も望むことです。税理士事務所と聞けば、必ずそうした顧客 の紹介が期待できると金融機関は考えるはずです。ただ、事務所のクライアントにも取引銀行があるでしょうから、積極的に紹介することは容易ではないでしょう。 取引銀行を増やしたい、メイン行と上手くいっていないといった先で経営内容の良いクライアントがいれば、紹介を打診してみましょう。きっと恩に感じるはずです 。たとえ取引につながらなかったとしても、紹介してくれたという認識は持ちます。

コンサルティングにまつわる案件も歓迎される

2つ目は「各種案件の紹介」です。案件は多岐にわたりますが、金融機関が期待しているのは以下のものです。

当然のことですが、貸出や預かり資産セールスは金融機関の本業ですから、そのような案件の紹介を期待します。また、M&Aや事業承継などコンサルティングにま つわる案件も手数料収益に繋がりますし、大きな金額の貸出や預かり資産セールスにつながるケースもあり歓迎するものです。

金融機関は、法個人顧客の紹介にしても各種案件の紹介にしても高い頻度で実現できるものではないと理解していますので、もし上記のような案件があり、金融機関 の要望がある場合はぜひ紹介してみてください。感謝されることは間違いありません。

要望を理解し連携してくれる部店長等を見極めて情報を提供

3つ目は、「金融機関職員の税務上の教育やサポート」です。金融機関の職員はちょっとした税務の照会を顧客から受けることがあります。そんなとき、気軽に質問 できる税理士の方がいると重宝します。金融機関の職員にとって、相続・贈与など税務についての知識向上も必須となっています。業後の短時間での勉強会など定期 的に開催してもらえれば助かる支店もあるでしょう。

このような方法で接触頻度を増やすと、支店の主要職員(各課役職者等)から相談を受けることも増えてくるはずです。場合によっては、皆さんのビジネスにつなが ることも出てくるはずです。金融機関との関係はWIN-WINであることが前提なので、顧客の紹介を一方的に望む支店とはうまくいきません。皆さんが協力するのはもちろんですが、皆さんの要望を理解し連携してくれる役職者や部店長のいる支店を見極めて情報提供をしてみましょう。

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