3月31日は”経理の日” 「数字に強い」だけでは生き残れない!? AIが代替できない経理職の調整スキル
必要とされる“対話力”の重要性が明らかに
CPAエクセレントパートナーズ株式会社は「人の可能性を広げ人生を豊かにする応援をします」というミッションを掲げ、会計ファイナンス人材の生涯支援を行っています。当社運営の「キャリアとまなび研究所」は、3月31日の「経理の日」に先駆けて10代から60代の男女258名の経理職経験者を対象とした、経理に関する調査を実施しました。

■ 調査実施の背景
世間が4月の新年度に向けて準備を進める傍らで、企業の数字を背負い、1年で最も過酷な決算期に挑む経理担当者がいます。昨今、生成AIの台頭により「経理業務は自動化される」という議論が盛んになってきています。しかし、実際の現場ではどのようなことが起きているのでしょうか。経理の人が繁忙期に感じていることや、苦労、工夫、スキルなど、本音を引き出す実態調査をしました。その結果、経理の仕事には、AIには代替できないコミュニケーション能力が重要であることが明らかになりました。
■ 調査結果サマリー
- 【繁忙期の負担】 : 事務的な作業以外にも、コミュニケーション能力が求められる業務がある
- 【求められる対話力】 : 確認とすり合わせのための「調整スキル」
- 【周囲からの誤解】 : 「数字だけ」「地味」という固定観念にギャップ
- 【経理あるある】 : 約46%が「1円の差異の確認に時間がかかる」に共感
- 【キャリアの可能性】 : 約77%が「経理・会計の知識や経験は、キャリアの選択肢を広げる」と実感
- 【キャリア観】 : 約73%が「経理を軸にキャリア形成」を検討
調査結果詳細
調査期間:2026年3月13日(金)~3月15日(日)
調査方法:インターネット調査
有効回答:258件(設問によって変動)
調査対象:国内在住の経理職経験者の男女10~69歳
調査結果
1. 繁忙期の負担:事務的な作業以外にも、コミュニケーション能力が求められる業務がある
「経費精算・請求・支払処理」「月次・年次決算」「システム入力・データ整備」という経理の基本業務が上位にあがりつつも、「イレギュラーな問合せ・突発対応」「経営層向けの資料作成・報告」「監査対応」「他部署との確認」など、コミュニケーション能力が求められる業務が沢山あることが判明しました。

2. 求められる対話力:確認とすり合わせのための「調整スキル」
経理の仕事で特にコミュニケーション能力が求められる場面として、「他部署と数値や認識をすり合わせるとき」「経費処理できない理由を説明するとき」「締切やルールの遵守を依頼するとき」などがそれぞれ40%を超える結果となり、他部署の理解と協力を取り付ける「調整スキル」が求められていることがわかりました。

3. 周囲からの誤解:「数字だけ」「地味」という固定観念にギャップ
経理の仕事について周囲から誤解されやすいと感じる点として、「数字だけ見ている仕事だと思われがち(43.4%)」が最多となり、次いで「地味で単調な仕事だと思われがち(38.8%)」という結果になりました。”単純な事務作業というイメージ”を誤解だと考える経理経験者が多くいることがわかりました。

4. 経理あるある:約46%が「1円の差異の確認に時間がかかる」に共感
経理実務者が最も共感する「あるある」は、「1円の差異の確認に想像以上に時間がかかる(46.5%)」でした。他にも「他部署からの書類提出待ちに振り回されがち」「月末月初は予定を立てにくい」など、経理職のリアルな大変さがいろいろと見えてくる結果となりました。

5. キャリアの可能性:約77%が「経理・会計の知識や経験は、キャリアの選択肢を広げる」と実感
「経理・会計の知識や経験はキャリアの選択肢を広げると感じるか」という問いに対し、76.7%が「広がる」と回答しました。会計知識がビジネスの共通言語であるということから、専門性を軸に、能動的にキャリアを切り拓こうとする意欲的な姿勢がデータから見て取れます。

6. キャリア観:約73%が「経理を軸にキャリア形成」を検討
「今後のキャリアとして、最も近い考えを教えてください。」という問いに対し、「経理を軸にしながら、周辺領域にも広げていきたい(46.1%)」が最多となり、次いで「経理・会計の専門性をさらに高めていきたい(27.1%)」という結果になりました。経理・会計の専門性を高めたい人と、経理を軸にしながら周辺領域に広げてキャリア形成を考えたい人が、合計73.2%もいることが判明しました。

その他調査結果




「キャリアとまなび研究所」の見解
「キャリアとまなび研究所」では、決算期という忙しい状況下で、経理パーソンがどのような想いで業務と向き合っているのか、また自らのキャリアを切り拓こうとしているのかについて、調査を通じて可視化を試みました。
経理は、単なる事務処理の仕事だけではなく、
- 期限を過ぎても届かない書類を、相手の状況に配慮しながら粘り強く依頼する。
- ルールを守らない依頼に対し、会社と社員を守るために根拠を持って説得する。
など、他者との調整をはじめとする”高度なコミュニケーション能力を駆使する仕事”であり、これこそがAIには代替できない経理の仕事の本質ではないかと考えています。
また、経理経験者には「経理・会計の専門性を高める」「経理の周辺領域に広げていく」など、経理を軸としたキャリア形成を望む人が多くいることがわかりました。
”経理・会計は、専門性を高めることも、キャリアを広げることも可能な職種”ということが言えると思います。
本調査を通じて、3月31日の「経理の日」が、すべての経理パーソンへのリスペクトをするきっかけとなれば幸いです。
会社概要
CPAエクセレントパートナーズ株式会社
代表取締役:国見 健介
設立:2001年9月
所在地:東京都新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビル5F
参照URL:https://cpa-excellent-partners.co.jp/
事業内容:公認会計士資格スクール「CPA会計学院」の運営(https://cpa-net.jp/)
簿記や会計ファイナンスを完全無料で学べるeラーニング「CPAラーニング」の運営(https://www.cpa-learning.com/)
会計ファイナンス人材特化型 求人サイト 「CPAジョブズ」の運営(https://cpa-jobs.jp)
会計ファイナンス人材特化型 転職エージェント「CPASSキャリア」の運営(https://cpa-career.jp/)
会計ファイナンス人材の生涯支援プラットフォーム「CPASS」の運営(https://cpass-net.jp/)

